また、君を笑わせよう
「えっ?俺のこと?」



声に出ていたらしく、案の定相手は困惑している。



「いえ、なんでもありません。お気になさらず。」



笠を被って顔を隠していたのが不幸中の幸いだな。



しかしこれ以上ここにいてもばれるのは時間の問題。



ということは、逃げよう!



小さくお辞儀をしてそそくさと人混みの中に入り、早足で店から離れた。



三人の視線が痛いほど感じたけどね。
< 70 / 130 >

この作品をシェア

pagetop