俺の言い訳×アイツの言い分〜あの海で君と〜
自分一人が、とり残されてしまうような…

そんな気持ちの中、

琴乃だけは、そばに居てくれると、
信じて止まない、

そんな矢先の、出来事だったのだ。


はじめは、

裏切られたと言う気持ちでいっぱいの、駿祐だったが、

ふつふつと芽生える、“寂しい気持ち”に、自分で気づくと、

琴乃を、
そんな自分の道づれにしては、
いけない様な気がしてきて…


自分から解放してあげることが、

駿祐が琴乃にしてあげられる、

精一杯の気持ちなのだと考えたのだった。


幼くて、不器用だった、

ふたりの、

それぞれの恋心の、

第一章は、幕を閉じた。
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