無理矢理繋いだ赤い糸
「悠也?……ほっぺね?」
向き合って腰を抱き寄せた俺から、身を捩りながら必死に離れようとしている。
普段二人きりの時には見せない仕草は、それはそれでまた、可愛いっちゃ可愛いんだけど。
「うるせぇ。お前に選択権はねぇよ」
「ちょ…」
「愛してるぜ、沙希」
そう言って熱烈なキス。
大歓声が上がって、たくさんの祝福の言葉に包まれた。
これは昔から俺のもんだと、誰に対してか分からない牽制をするように執拗にキスを続けた。
結局どんなに抵抗したって、俺はもう、どうすりゃ沙希が骨抜きになるかなんてよく分かってるし、一旦快楽に流されちまえば、沙希がどこまでも素直なのも分かってるし。
真っ赤な顔も涙目も俺の感情を煽るばっかりで。
今晩のお仕置きの事を考えるだけで、今はどこまでも優しくなれるような気がする俺だった。
**おわり**
