神様がくれた宝物

 「お前…朝の…」




 「あっ、あたしのこと覚えててくれ…」




 「止まれっ!!」





 川瀬くんに覚えててもらえたことが嬉しくて近寄ろうとすると、耳をつんざくような大声で止まれ、と川瀬くんが言った。





 「…誰だ、お前何の用だ」




 目も合わさずにそう言う川瀬くん。





 「あっ…名前。あたし、山下 夏瞳!あのっ、実は渡したいものがあって…」




 「渡したいもの?」



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