神様がくれた宝物
もしかしてキスかもとか思ってあたしったら恥ずかしい―――…。
なんだろ…川瀬くん。
すごく、不思議な人――――――…。
***********
キーンコーンカーンコーン…
学校が終わって、放課後。
家に帰る前にもう一回みたいと思い、あたしはまた海岸に来てしまった。
今朝川瀬くんが寝ていた場所に、あたしも横になってみる。
『夜の海の色に似てる―――』
川瀬くんに言われた言葉が頭から離れない。