神様がくれた宝物

 もしかしてキスかもとか思ってあたしったら恥ずかしい―――…。


 なんだろ…川瀬くん。


 すごく、不思議な人――――――…。



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 キーンコーンカーンコーン…


 学校が終わって、放課後。


 家に帰る前にもう一回みたいと思い、あたしはまた海岸に来てしまった。


 今朝川瀬くんが寝ていた場所に、あたしも横になってみる。





 『夜の海の色に似てる―――』




 川瀬くんに言われた言葉が頭から離れない。


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