神様がくれた宝物

 ザァァ…と潮風が吹く。





 「う~~~ん、やっぱりいいねぇ!海の見えるこの高校はっ!今日から3年間、よろしくっ」





 別に誰かと一緒にいるわけではない。


 大きな独り言だ。





 「せっかく早めに学校に来たんだし、もっと近くで海見て行こ~っと!」





 そう言いながら、あたしは海岸まで降りる階段を駆け下りる。





 〈ブ――――ッ、ブ――――ッ!〉





 「ひっ…!?」




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