神様がくれた宝物

 突然、岩と岩の隙間辺りから物音がした。


 もしかして、ケータイのバイブ音…?





 「こ…この辺でケータイの音がしたような…」





 恐る恐る岩の影を覗いてみると、顔の上に小説を開いて置いた状態で誰かが横たわっていた。





 「う……ん…――――…っ」





 なにやらうなされている様子。


 どうしよう!


 どうするべきだ、夏瞳!



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