恋愛喫茶店 ~罪と一緒にスイーツを~

悪口(あかり)



「いっつも、冷たいカンジだよね、あの人。」


「そうそう。とにかく、しゃべらないでしょ?しゃべっても「はい」とか「わかりました」ぐらいじゃない?」


「なんか、人間と話してるような気がしないんだよね。」


「うっわ、それ、めちゃわかる。」


バイトや社員が、昼食を食べたり休憩する場所で、わたしは、悪口を言われていた。


今、わたしがいる場所は、その隣にある更衣室。


薄い扉1枚じゃ、防音効果もあるわけなくて、全部、まる聞こえだ。



この前は、他の人の悪口を言っていたこの2人は、仕事のイライラを、悪口を言うことでスッキリさせているらしい。



髪と化粧の派手な、学生バイトの2人が、影では「役立たず」とか「使えない」と言われているのを、本人達はきっと知らない。
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