first love
「ごめん、もうお前には店長がいんのに。
迷惑だよな。困るよな。
ごめんな。」


翔はあたしを抱きしめる腕をほどいた。



「謝るから、泣かないでよ」

翔は指であたしの涙を拭う。




「バカ。
あんたのそういうの、もう飽きた。
好きとか、そんな言葉、もう信じないから」




「今まで美華に言った言葉、嘘なんて一つもねぇよ。」

あたしは首を振った。



翔が嘘つきなのは、あたしが一番分かってる。


そんな言葉、誰にでも言ってるくせに。

アヤにだって言ったくせに。




「あんたの好きとあたしの好きはあまりにも違いすぎる…っ……」



号泣するあたしに、翔はキスした。



「…やめて!」

あたしは翔を突き放す。


「勝手すぎる!
いい加減にしてよ!!
あたしが今までどれだけあんたこのこと…」



言えない。

好きなんて、言えない。


言っても何も変わらない。

翔には響かない。





「…翔はズルいよ…」

あんたのこと忘れるつもりでここまで来たのに。




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