彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
☆☆☆

両親への説明を終えて、俺はようやく部屋着へと着替える事ができていた。


人形を買う前にしっかり説明しておくべきだった。


いや、少しは説明をしたんだ。


だけど両親とも話半分にしか聞いていなかったようだ。


そしてあそこまでリアルな人形を連れて帰ったワケだから、驚いて無理もない。


着替えをすると肩の荷が下りたように感じて、俺は深く息をはきだした。


薫子は今リビングにいる。


両親と何の話をしているのか、それとも会話などできていないのか。


気になって、さっさと自室を抜けてリビングへ向かう。


リビングのノブに手をかけると、楽しそうな笑い声が聞こえてきた。


そっとドアを開く。


円卓を囲むように座っている3人の姿。


円卓には晩ご飯が並べられていて、いい匂いがする。
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