彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
「首についている痣は?」


諒が聞く。


俺は自分の首に手を当てた。


バレていないと思っていたけれど、諒は薫子の手の跡にもちゃんと気づいていたのか。


「薫子にやられた」


もう嘘をつく気力も残っていなかった。


今日結音を殺そうとしたことも含め、すべてをはきだした。


言いながら声は震え、恐怖で体の芯が冷たくなって行くのを感じる。


薫子はこのままでは終わらない。


そんな気がしてくる。


「そんな……ひどい……」


美奈は涙を流してそう言ってくれた。


「どうにかしないと、あの人形を!」


諒は怒りで目に力がこもっている。
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