雪の季節

あたしは教室を見回した

あれ?いないじゃん
人違いか、と思ったとき

後ろから小声であたしを呼ぶ声が聞こえた

「さ、く、ら、れーい。こっちこっち」

ゆっくり振り返ると
昨日と同じようにニカッと笑ってこっちを見ている藍沢絢斗がいた。

いつの間にかホームルームは終わっていて周りが騒がしくなっていた

「やっと気づいたか~。」

確かに。なんで気づかなかったんだろう

今まで全然気がつかなかった
って当たり前か

あたしは1学期受験生なのにも関わらず放課後は毎日夜遅くまでバイトで睡眠時間もほとんどなかった

だから学校で寝るしかなかった

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