雪の季節

だから気がつかなかったんだ

「なんか用?」

あたしは冷たく言い放った

そしたらいきなり
麗のこといろいろ知りたいんだ

彼はそう言った

嘘をついていたりからかったりしているような言い方ではなかった

藍沢絢斗が真面目な顔であたしを見たとき一瞬だけ泣きだしそうな、悲しそうな目をしたのをあたしは見逃さなかった
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