森田当麻の奇妙事件簿2

「ほんとにひどいことをしたと思ってます。あの時、助けていれば……。」

「それで?その後、彼はどうなったんだ?」

黙っていた当麻が苛立たしげに話を促した。

真凛が慌ててうなずく。

「翌日の朝。……彼は首吊り自殺をしていたんです。でも学校側はその事実を世間に打ち明けたくなくて、いじめていた3人の生徒に彼を中庭に埋めるよう、指示しました。」

優衣は聞いていて虫酸が走った。
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