殺人姫
まだ、やってない事やりたい事たくさんあるのに。パパに新しいデパート連れてってもらって、ママと買い物楽しんだり、バイト頑張って友達と遊園地行ったり、彼氏とデートするなら絶対映画を…林田くんと。
私の夢は…美容師になる事

「じゃあな」


まるで、ゆっくりだなぁ…

ナイフが、段々と私の頭に近づいてくるのがみえる。

私はただそれを見ていた。自分の脳髄目掛けくるものを。


怖い。


これが私のところへきたとき、私はどうなるんだろう。

しをつなぐ、このサツジンキは、どうして私をえらんだのだろう。



あたま、まっしろ―――



やってないこと、やりたいこと、たくさんあったのに。どうしてしななければいけないんだっけ。



あぁ、そうか。


私はこんな理不尽で醜くて哀れで惨劇の終止符をこのヒトに打たれるんだ。

誰に?


殺人鬼に―――。


振り下ろされたナイフは、私が鞄で防いだ。

< 5 / 9 >

この作品をシェア

pagetop