執事様は総長様!!



「あ、そう言えば」


その後計5時間のお説教を受け、やっと解放された時、私は屋上の男の子の存在を思い出した。


「どうか致しました?」


「あの時屋上で寝てた男の子誰かなー、と。」


「ああ、アレでしたら。」


「…でしたら?」


「俺です」


ん?

『俺』?

あれが?

この?

毒舌?

執事?


「はぁあああ!!?」


「なにか?」


なにか、じゃないわよ!!

あんなに幸せそうに眠りこけていた素直そうな男の子がこの糞生意気なひねくれ毒舌大馬鹿毒舌執事だとぅ!?


「…あー、実は、執事の方は副業なんですよ。」


「副業?」


「そうです。俺の本業はただの一高校生。それが、物凄く強い不良だったりしちゃったもんですから、旦那様にお嬢様の執事兼護衛を頼まれたんです。」


「えっと、つまり…」


「俺、高校生です。ついでに言うと不良です。」


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