恋愛優遇は穏便に
ベッドの中で顔を見るたびに、政宗さんと互いに笑い合っては、キスをして、何度も何度も抱き合った。

抱き合いながら、この髪の毛も、このなめらかな肌も、唇もすべて僕のものですからね、と念を押した。

政宗さんのすべて、私のものにしてもいい? と問いかけたら、当たり前ですよ、とつながりながら耳元で囁いてくれた。

お腹が空いたら、互いに服を着させて、指をからみ合わせながら手を握り、レストランへ向かい、ご飯を食べ、また自宅に戻って、互いの体を調べ尽くした。


「会えなかった時間の分を取り返そうと、体で埋めてしまおうという魂胆です」


「政宗さん」


「呆れますよね。自分でもよくわかってますけどね。むつみさんと一緒にいると不思議な気持ちになる」


そういって、私の体を求め、私もまた政宗さんの要求に応じた。


夜になってから、明日の仕事のために政宗さんは帰ることになった。


「帰ります。寂しいですけど」


「でも、また明日になったら会えますよね」


「ええ。もちろん。あと少しで冬休みですから、そうしたらこんな寂しい思いはしなくなりますからね」


と、帰り際、政宗さんと熱い口づけをして、政宗さんは自分のマンションへと戻っていった。

互いの汗が混じったベッドでひとり、眠る。

もう少ししたら、政宗さんと一緒に暮らせる。

いろいろあったけれど、やっぱり政宗さんは私のことを思ってくれているのだな、と胸をときめかせ、キュッと体を丸めて眠った。
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