恋愛優遇は穏便に
自宅で一息ついていると、スマホが震えた。

表示画面には政宗さんの名前だった。


「むつみさん、遅くなりました。今日はたてこんでいて残業してしまいました。これから迎えにいきます」


「はいっ」


しばらく経ってからチャイムが鳴る。

ドアを開けると、少し疲れきっているけれど、私の顔を見るや否やあどけなく笑った。

政宗さんと一緒に近所のスーパーへ夕飯を買いにいって、政宗さんのマンションへ向かった。

金曜の夜ということもあって、会社帰りのサラリーマンやOLはもちろん、学生の姿もちらほら見かけた。

たくさん買い込んでしまったけれど、政宗さんがすべて持ってくれた。


「鍵、開けてくれませんか」


「あ、そういえば、合鍵、もらったんでしたね」


ごそごそとカバンの中からキーケースを出し、真新しい鍵を取り出し、鍵を開けた。

ドアを開けて荷物を持つ政宗さんを先に中へ入れた。


「失礼します」


中に入る。

以前住んでいたところと同じように部屋はきれいに片づけられていた。


「夕飯の前に」


そういうと、買い物袋を台所に置き、私の手をひっぱる。

ぎゅっと強く抱きしめると、居間のソファに座らせる。

政宗さんは覆いかぶさってきて、熱い唇を私の唇に押し当てた。
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