恋愛優遇は穏便に
あんなにさんざん二人で甘いひとときを過ごしていたのに、果てたあとでもぎゅっと抱きしめてしまう。

キスしている最中、二人ともおなかがなってしまった。

しぶしぶ洋服に着替えて近くの洋食屋さんでご飯を食べにいった。

すでに昼を越えてティータイムだったので店の中のお客はまばらだった。

窓際の席に案内され、向かい合わせに座る。

通りに面した場所だったので、デパートの買い物袋をさげた女性やカップルたちが楽しそうに道を渡っていく。

政宗さんと同じハンバーグとエビフライ、スパゲティがのったお店自慢のセットを頼み、ここのランチはたまに栗林さんがおごってくれるんですよ、と嬉しそうに教えてくれた。

しばらくしてジュウジュウと音をならしながら鉄板皿を持ってきてくれた店のオーナーさんが政宗さんを見て、いつも御利用ありがとうございます、と声をかけてくれた。

湯気と一緒においしい香りを嗅ぎながらハンバーグを頬張る。少しずつ皿から品が減るたびにお腹が満たされていく。

食事を済ませるとコーヒーを注文して、食休みをした。

気になっていたので、コーヒーのリラックス効果も相まっておもいきって政宗さんに質問した。
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