恋愛優遇は穏便に
私と政宗さんが一緒に生活したらささいなことでもケンカしあえる仲になるんだろうか。

そういえば、政宗さんと出会ってからも付き合ってからもケンカらしいケンカはしていなかった。

元カレの大和とはしょっちゅうケンカしていたけれど、ケンカしないってことはそれだけ政宗さんは私のことを想ってくれているんだろうか。

なんて、昼間からノロケてしまいそうだったけれど、ぐっと気持ちをガマンする。

でも、いずれはケンカする日がくる。

冷静でいられるだろうか。

今は物置と化した試作室で政宗さんが豹変し、お仕置きされた事例がある。

思い出しただけで、ゾクっと体の中央が震える。

あのときの政宗さんの顔を思い出すたび、そういう思いにさせてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

それなのに、豹変する政宗さんに期待してしまっている自分もつらいところだが。

話せばきっと政宗さんもわかってくれるだろうし、時期を見計らってからちゃんと話そうと決めた。

まずは目の前にあることを進めていく。

政宗さんとの仲は絶対に壊さないようにしていかなくちゃ。
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