スノーパレード


そして、俺は願った。


長い冬が終わり、雪が溶ける春が来ても
ずっと、永遠に。


この気持ちだけは
雪乃だけは、溶けてしまわぬように、と。





「わっ!」

寝っ転がる雪乃の腕を引き
そのまま抱き寄せる。

雪の冷たさが、抱き締めた雪乃の背中から伝わって来て。



「…珊汰?」

耳元に感じる雪乃の声も
君の全てが、俺を突き動かす原動力になるんだ。




…雪乃。


俺は残念ながら、本物のサンタクロースにはなれないけれど。



「………ない。」

「え?何?」


だけど、誓うよ。

これからもずっと、一生。



「俺、雪乃が居ればもう何もいらない。」



君だけの
サンタクロースでいるから。





――俺の全部、君に捧げるよ。









fin,





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