月星鬼






そして襲いかかる双子たち。






「ハヤク、ツカマッテヨ。」






「捕まるわけないでしょ。」







「星精よこの者たちを鎮めよ。」






上空から入る光は見事に双子を捉え、双子の爪は元に戻った。








「沙羽危ねぇ!」








スブリッ___









本当にそんな効果音が聞こえたような気がした。





「…え……沙季?」




私の視界は暗くなっていてそれが沙季だということはすぐに分かった。










「ぐっ………」





私の頭上からそんな声が聞こえる。






何で私は冷静に分析してるの?




視界が明るくなり飛びこんできたのは…










腰のところをにっちーの爪で抉られた沙季。











「にっちー…許さない…」






私も鬼にしかない能力を解放した。








私の周りをキラキラしたものと一緒に黒い竜巻が起こる。









「星黒風」____




「月光怒」______









私の周りには竜巻がおき、街灯とは全く別の眩い光が包む。









黒い髪は逆立って目は金色にギラギラと輝いていた。












「許さない…からね。」








嗤った私は2人に向かって風を動かした。







怒りを全て元凶の双子に…



























< 39 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop