愛と哀





震えながら唖然と佇んでると……。



「あぁっ……!!!」



首に何かが付けられた。


すぐに両手で引っ掻いて取ろうとしたが、無駄。



これは縄じゃない。
手触りからしてこれは……。





「似合ってるよ。この首輪」


「っ……酷いっ」



彼が私に付けたのは首輪。

私は犬じゃないのに……!!





「これで七乃はどこにも行けないね」



満面の笑みで話す彼に無性に怒りが湧いてきた。





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