愛と哀





いつの間にか首輪は鎖に繋がれていた。


そして鎖のもう片方はベットの足に繋がれた。




「この鎖、結構長さあるからトイレは自由に行けるよ?俺の部屋の向かい側のやつね」



ちょっと待って。

まさかとは思うけど……。




「ずっと私に……首輪を付けておくつもり……?」


「そうだけど?だってこうしてれば七乃が勝手に外出する事ないじゃん。七乃のお世話が俺が何もかもぜーんぶするから心配しないでね」



眩暈と吐き気がした。


これからは、部屋一面が私だらけの空間で生活しないといけない。


自由を失った生活。
これからの未来はもう真っ暗だ。



< 159 / 283 >

この作品をシェア

pagetop