愛と哀





春田くんが濡れてる私の体を拭いて、服を着せて、ここまで運んだのかな?


てゆーかこの服……。



「ヤダ……これっ」



今、私が着てる服は薄いピンク色のワンピース。

フリルやリボンが付いてる。


可愛いロリータ系の服。
あまり私には似合わない。





「お待たせ、七乃。リンゴジュース持ってきたよ」


「春田くん……この服」


「あぁ。七乃に似合うと思って、この間買っておいたんだ。やっぱり似合うね」



彼はどんな感性をしてるの?

似合うなんて、あり得ない……。




「はい。これ飲んで?」


「……ありがとう」




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