愛と哀





手を繋いで、人気もない、建物もほとんどない寂しい道を2人で歩いた。



周りにあるのは森ばかり。





「何か……不気味な所だね」


道のそばの木は大きく生い茂ってて、それが不気味に思えた。




「そうだね……。でも俺と一緒なら何も怖くないでしょ?」


「……」



私は無言で歩くスピードを少し早めた。



春田くんも無言のまま私に歩幅を合わせた。





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