愛と哀





「ごめんね?私……夕麻くんの愛情を受け止める事は、もうできない」


「え……」



彼が驚いた顔をした。

手に持っていた包丁を床に落とした。



その隙に私は……。





「うっ……!!」


「ごめんなさい」



彼の脇腹を、刺した。
力いっぱい……。


私は最低な事をした。



でも……自分の身を守るためには、結局こうするしかない。




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