初恋も二度目なら
「俺は仕事に私情を挟まねえよ。だがあの出張の事務サポートに芥川を抜擢した事については、少し私情が絡んでいると言えるかもしれない」
「と、言うと・・・」
「自分は営業に向いているから営業という仕事がしたいと、あいつに何度か言われたことがある」
「あぁ・・」

歓迎会のとき、芥川さんがそういうことを部長に言ってたって、川端くんから聞いた・・・。

「最初は寝言程度にしか受け止めていなかったが・・・」
「てことは、そのコと寝たのか」
「寝てねえよ、どアホッ!」

会話の内容はともかく、部長と悠希さん兄弟のやりとりがおかしくて、ユキオくんと私は、プッとふき出してしまった。

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