恋のお相手は小さな男の子
公園の入り口が見えてくると、ドクドクと心臓が大きな音をたて始める。
嬉しさと緊張が入り交じったそんな感覚。
それでも歩くスピードを緩めないのは、嬉しさが勝っているからだ。
公園がもう目の前というその時、視界の端に公園の中に立っている佑真君の姿が映る。
が、佑真君は一人じゃない。
佑真君の隣には、腰までの長い綺麗な髪にレースのあしらわれた薄ピンクのワンピースを着ている女の子が立っている。
佑真君の左肩には黒のランドセルが掛けられていて、その女の子の背中には赤いランドセルが背負われている。
女の子は佑真君より背が低くて、くりっとした目がお人形さんみたい。
にこにこ笑っている女の子に優しく微笑む佑真君。
キリッと胸が痛む。
佑真君が小学生じゃなかったら微笑ましい光景なんだと思う。子供に優しい男の人なんてかなり魅力的だし。
なんだけど、佑真君は小学生で、相手の女の子も小学生。
これって、……全然微笑ましくないっ!
何だか悔しいけど、私のライバルは小学生って事だ。