恋のお相手は小さな男の子



そんな事を考えている間にも、佑真君と女の子の時間は進むわけで。


佑真君の右手が女の子の頭の方へと伸びていく。



こ、これは、……あの女の子の頭を撫でてあげるコースじゃん!


そんなの、…そんなの、……絶対阻止してやる!



高校生にもなって大人気無いなんて言葉は今の私には無い。



「だあぁぁぁぁぁぁあ!!」



叫び声をあげて全速力で佑真君へと駆けていく私は明らかに変人で。


私の声に反応して、佑真君も女の子も目を丸くして私へと顔を向けている。


お陰で佑真君の手は女の子の頭に乗せられる寸前の所で止められたわけだが。



でもでも、距離が近い!



「近いっ!」



佑真君に手が届く所まで近付いた瞬間、そう言いながら佑真君の腕を掴むと自分の方へとグイッと引っ張った。


その勢いに佑真君が「うおっ…」と足をふらつかせ、一部始終を見ている女の子は目を見開いて驚いた顔をして固まってしまっている。


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