涙色のバレンタイン。






柚樹が突然、話しかけてきた。

その表情は重々しくて。





「…離したくないって。




そう思ったから」




本音を言うと、少しだけ笑みを浮かべていた。






「咲原も本当は、キミのことが好きだったんだよ。


でも真面目だからこそ、

自分の気持ちを揺るぎたくなかったんだって。





2人とも、鬼ごっこ状態だよね」






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