クリアスカイ
「いつから待ってた?」
アツシが申し訳なさそうに聞いてきた。
修二は苛立ちや心配やいろんな感情をごちゃまぜにしたような気分に包まれ、それでもいつもと変わらないアツシの口調に救われる思いだった。


「ちょっと待ってて。今あがる所だから。」
アツシはそう言って奥へと戻っていった。
通用口が閉まると修二は脱力したように座りこんだ。煙草に火をつけて深くゆっくり吸い込んだ。
アツシを待っていた時間に吸った煙草よりも格段にうまく感じた。

アツシの様子は全く変わりがないように見えた。
つー君との話が夢だったのではないかと疑いたくなるほどだ。
ここ最近のおかしな理由も案外すんなり話してくれるかもしれない。
修二は息がつまるほど重苦しかった心のもやが一気に晴れていく感覚を覚えた。

ちょうど煙草を消した時、通用口からアツシがでてきた。
「お待たせ〜。」
二人は肩を並べてブラブラと歩き出す。
< 46 / 67 >

この作品をシェア

pagetop