セカンド☆ライフ
1時間ほどして詩乃と花子さんが合流した。

『二人ともおつかれ、どうだった?』

『フッフッフ』

『お?なんか収穫あったん?』

『ビンゴでした!』

『おお!』

(え?ここまでなんの手がかりもなかったのに…?なんか変だな…)

「ノートパソコンを持ってきました、お二人もご確認ください」

花子さんが動画を再生してくれる。
日付は佐和田のオッサンが失踪した日、時間は夜の11時少し手前。
本屋の閉店1時間前だ。

「ここです、この画面端の男」

画面右端ギリギリのところに、黒いスーツを着た細身の男が映っている。
こちらに背を向けているため顔は見えず、年齢もわからない。

まばらな人の往来の中、その男はその場から動かない。
時折手を動かす様は、まるで誰かと向き合って会話をしてるようだ。

『なんか変やなコイツ…』

「少し早送りします」

時刻は11時28分。
男が後ろに飛び退き、画面外へ消えた。
男が立っていた位置から男の向いていた方向に1mほどのあたりに黒い煙のようなモノが現れる。

『ノイズ!?佐和田さんか!?』

「ノイズの規模から考えて、その可能性は高いかと」

すると、先ほどの黒スーツの男がノイズを突き抜けるように飛び込んだ。
一瞬、ノイズの中央が青白く光り、画像が乱れる。
ノイズは跡形もなく消え、男は振り向き、店内へと消えた。

『顔、見えたね、巻き戻しお願いします』

「はい」

『そこ!拡大できますか?』

「はい」

映し出されたのは若い男。
二十代後半から三十代前半くらいだろうか。
画像が荒いのでハッキリとはわからないが、ホスト風の風貌だ。

『見覚えは?』

『私はない』

「ありません」

『ん〜、どっかで見たような…』

『マジか虎彦!?』

『ん〜…確証はないなぁ…でも、見た目からして歓楽街にいそうやな』

『駅のほう?』

『おう、あのへん行ったらこんな感じの兄ちゃんやら派手な姉ちゃんやらいっぱいおるでな』

『じゃぁ虎彦と花子さんで歓楽街の捜索お願いします』

『わかった』「了解」

『犯人はなんらかの手段でホルダーに対抗できるみたいだし、くれぐれも気をつけて、見つけることが目的なんで絶対に接触しないように』

「善処します」

『だそうですわ』

『心配だ…』

『私とゆいりくんはどうするの?』

『俺達は本屋で張ってよう』

『わかった』

俺達はそれぞれの持ち場へと移動した。
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