ハニー*トラブル~君の彼氏はつらいよ~
「朝陽くんは、甘いものとか好き?」
少しだけ寄りたいところがあると言った美咲ちゃんに付き合って雑貨店に行った帰り、カフェをちらっと見ながら美咲ちゃんがたずねてきた。
えと、これは、もしかしてあのカフェに寄りたい、とか?
あそこって確かフルーツタルトが美味しいんだっけ。姉ちゃんが前に言ってた気がする。
うん、俺甘いもの嫌いなわけじゃないし
「好きだよ、甘いもの」
「ほんと!? じゃあ、あそこのカフェ寄らない? タルトがすごく美味しいんだよ」
やっぱり、あそこに寄りたかったのか。
二つ返事でオッケーして、すぐに店にはいると、お目当てであるフルーツタルトとオレンジジュースを頼む俺。
そのときの店員の目が痛かった。
『え、お前こんな可愛い子とカフェに来てオレンジジュース飲むの?』って視線が痛かった。
悪かったな! コーヒーとか飲めないんだよ! コーヒーなんか飲みもんじゃねぇ! ……俺、今、全世界のコーヒー好きを敵に回した気がする!ごめんなさい!!でも飲めないんです!!
かといって辛うじて飲めるココアとか紅茶を頼むのも気が引ける。
だって俺がココアとか紅茶飲むとかイメージと違いすぎるだろ。逆にキモいだろ…。
だから、俺は無難なオレンジジュースを頼むぞ! 誰になんと言われようとオレンジジュースを頼んじゃうんだぞ!
ちなみに、美咲ちゃんは、フルーツタルトとロイヤルミルクティーを頼んでいた。頼むものまでおしゃれで上品で華やかだ。
見た目はそこそこおしゃれで、雰囲気もいい感じのカフェだと思った。
てか、姉ちゃん、フルーツタルトが美味しいってしつこーく俺に言ってきたくらいだからここに来たってことだよな?
……似合わねぇ。
うん、いや、こんなこというのもどうかと思うが。
まじで似合わない。