残業しないで帰りなさい!

「白石さん、年上はダメなんですか?前にも年上は苦手って言ってましたけど」

「うーん、なんかさ、こう、ワイワイ楽しい感じが好きなんだよねえ、私。年上だと同じ目線になれなそうじゃない?」

「でも藤崎課長、そんなに年って感じでもなかったですよ?」

本当に年齢なんて感じなかった。若いとまでは思わなかったけど、年齢不詳みたいな感じ?

「いやいや!やっぱいいやっ!私は近い年齢、狙っていくわ」

白石さんは気合いを入れたように姿勢を正すと、突然バシバシと鬼のような勢いで封入作業を再開した。

「白石さん……、もしかして今日も合コンですか?」

「そーなんだっ!」

「連日ですねえ」

「うん!気合い入れて行ってくるよ!」

私は合コンに行ったことがない。行きたいとも思わないなあ。

「がんばってください」

「もちろん!」

ニイッと笑う白石さん。

ふんわり可愛い白石さんなら彼氏なんてすぐに見つかりそうだけど、どうしてなかなか見つからないんだろう。

藤崎課長みたいな王子様でもダメなんて、白石さんってもしかしたら理想が高いのかな?

白石さんはあんなに騒がしく喋ってサボっていたくせに、バババッとあっという間に封入作業を終えてしまった。
合コンにこんなブースト効果があるとは……。さすがです。
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