ESORA PINK《短》
「それにしても、姫さんともあろう女が失恋したくらいでヤケ酒なんて。……みっともないなあ」
もうちょっと廉で遊ぼうかな。
そう考えながら次のエピソードを探していると、八智の声が部屋に広がった。
ゆっくりと八智を見ると、その手にはワイングラスではなくてロックグラスが握られている。
テーブルを見るとウイスキーの瓶があいていた。私が廉で遊んでいる間に勝手にあけたのだろう。
それは別に構わない。
構わないけれど。
「くらいってなによ。失恋のキズをなめるんじゃないわよ。八年間の片思いは、伊達じゃないんだから!」
私は膝の上のクッションを右手で叩きながらそう喚く。
クッションから舞い上がった埃を見て、なんだか惨めな気持ちになってしまった。
もうちょっと廉で遊ぼうかな。
そう考えながら次のエピソードを探していると、八智の声が部屋に広がった。
ゆっくりと八智を見ると、その手にはワイングラスではなくてロックグラスが握られている。
テーブルを見るとウイスキーの瓶があいていた。私が廉で遊んでいる間に勝手にあけたのだろう。
それは別に構わない。
構わないけれど。
「くらいってなによ。失恋のキズをなめるんじゃないわよ。八年間の片思いは、伊達じゃないんだから!」
私は膝の上のクッションを右手で叩きながらそう喚く。
クッションから舞い上がった埃を見て、なんだか惨めな気持ちになってしまった。