この空の下でめぐり会う奇跡


「ごめん」


「なんかショックだな
美空ちゃんに 裏切られた感が半端ない!
やっぱ 強行に有休取って
着いていけばよかった」


「ごめん」


「納得いかない!よく考えて!
離れてて 付き合うって
続かないと思うよ」


田戸倉さんの言葉に
コロッとなりそうな自分がいる。


両手を広げてあたしを
受け入れてくれる田戸倉さん。


何度もその腕の中に
飛び込みたいと思ったか。


あたしが普通の女の子だったら・・・。




あたしは田戸倉さんにとって
嫌な女にならなきゃ。。。


「離れてても気持ちが繋がってるから
大丈夫!それにあたし・・・
田戸倉さんを今まで利用してただけ
田戸倉さんとは 恋愛する気はないから」


「ハァ?ハハハ
なんか笑っちゃうな
利用されてたなんて
美空ちゃんの本性が見れてよかったわ」


そういうと田戸倉さんは
注文していた食べ物がまだ来てないのに
テーブルに2000円置いて
帰っていった。


ーーー田戸倉さんのお母さん・・・
ちゃんと約束果たしましたから
もう会いませんーーー






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