この空の下でめぐり会う奇跡



クリスマスイブ。。。


あれから3年目のクリスマスがやってくる。


あわてて用意した指輪
幸せだったあの夜。。。


あの日はこんな未来が待ってることなんて
知るよしもなく。


きっと美空は東京で迎えるクリスマス
あれからやっと彼が出来て
その人と幸せに過ごすんだろうな。


あの笑顔
あの怒ったときの態度
あの寝顔
あの・・・。


忘れよう。。。


東京へ戻ったら美空のことは
忘れよう。




「石川さーん!準備万端ですか?」


「うん ほとんどの荷物は
向こうに送ってるから
後は身一つってところかな」


「まだまだ先の話だと思ってたのに
もうすぐなんですね
寂しくなりますね」


「そう言ってホントは
やっと解放される!と思ってんだろ」


「な・・・わけないじゃないですかぁ~」


「顔がニヤッとしてるぞ!」


「えっ!マジっすか~?
隠してるつもりなんだけど
なんて(笑)」


こうしてこいつとバカを言い合えるのも
あと数日か。






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