この空の下でめぐり会う奇跡
新たな出会いに


*****1年後*****


「課長!いい人がいるんですけど
会いませんか?」


「む・ろ・い!!!
今はいいって言ってるだろ」


「そんなこと言ってたら
すぐに老けてじじいになっちゃいますよ」


「余計なお世話!出会いが無いの!
ほっといてくれ」


「課長クラスならいくらでも
女の人寄ってくるでしょ?
あたし知ってるんですから~
色々告白されても断ってんでしょ?」


「その気になれないだけ」


「おすすめの子がいるんです!
あたしの友達なんですけどね
いい子だから会ってみてください
あたしが産休に入る前の置き土産だと思って」


「断る!」


そう室井は既成事実を作って
両親が認めざるを得なくして
年上の彼と結婚した。


来月から産休に入るのだ。


「断るってそう言ってて
くそじじいになってあ~あ
あの時室井に
紹介してもらえばよかった
って後悔しますからねっ!」


「安心しろ!その気持ちだけは
ならないから」


「でも!お節介者のあたしは
もう会うことに向こうと話してますから
あたしの顔も立ててくださいよ」


はぁ・・・ヤレヤレ
困った後輩だ。




< 155 / 204 >

この作品をシェア

pagetop