この空の下でめぐり会う奇跡


美空の性格上
本気で嫌なら何度オレが座らせようが
自分の意思を通すはず。


だけど一度オレが座られたぐらいで
しぶしぶでも座ってしまうと言うのは
心底 嫌ではないはずだ。


「お決まりですか?」


ウエイトレスが来た。


「豆腐ハンバーグセット2つ」


「かしこまりました」


美空に聞きもせず
勝手に注文してやった。


「自分勝手・・・だよね」


聞こえていたけど聞こえないふりして
別の会話を見つける。


「美空の会社の橋元社長元気にしてる?」


「ああ・・・うん」


「こっちへ帰って来たから
挨拶に行かないと行けないかと思ってるんだ
社長にはお世話になったし・・・
それにあの場所はオレにとって
忘れられない場所だから・・・」


「そうなんだ・・・」


全然わかってない美空。


忘れられない場所・・・
それはまた美空と出会えた場所なのだ。











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