この空の下でめぐり会う奇跡
そんなある日のこと
もうすぐクリスマス
街中がソワソワとし始めたころのこと。
無事内定をもらったオレは仲間との
飲み会へ行くため店に向かって歩いていた。
すると目の前に男と笑いながら歩く
美空を見つけた。
男・・・そうあの時と同じ男。
一分でも違えば会うことなんてなかっただろうに
「あ・・・一樹・・・」
「おう!彼氏か?」
嫌味ぽく言うオレ
「違うよ~」
何が『違うよ~』だよ
堂々としたもんだな
動揺してる様子も見せないでさ・・・。
「別に浮気の一つや二つなんてことないよ
オレもしてるからお相子だ」
「え・・・うそ・・・」
「今からその女に会いに行くから
じゃーな」
「待って!」
待ってなんかいられるか!
そんな言葉なんて無視をしたのだ。