この空の下でめぐり会う奇跡
中へと案内されて入ると
見覚えのある顔が座っていた。
心臓が止まるかと思うほどびっくりして
持っていた鞄を落としそうになる。
「えっ?新しい人?」
「あっ…紹介するね
先月から森さんの代わりに来てもらってる
新垣さんよ」
やっぱり・・・美空だ。
オレのこと思い出したかな?
怖さがオレの心を押し寄せてくる。
「どこかで会ったっけ?」
思わず聞いてしまったオレ。
「いいえ 会ってないですねぇ~」
「プッ 石川さん それは古いよ~
どこかで会いましたっけ?なんて
昔のナンパじゃん・・・ハハハ
新垣さんって言ったかな?
下の名前は何?」
「美空です ヨロシクお願いします」
ペコッと頭を下げる。
「美空ちゃんかぁ~
フフフまた楽しみが増えたぞ!」
今のオレ…血の気のない顔をしてると思う
こんなところで再会するなんて…。
そして いまだにオレのこと
覚えていない。
自己紹介しても ホントに
初めて会ったかのようだ。