この空の下でめぐり会う奇跡


「別れよう」


オレの決断はこれだった。


「虎太朗はオレが育てる!」


「虎太朗はあたしが育てる!
あの人も虎太朗の父親になってもいいって」


「はぁ?そんな話までできてるのか?
勝手なことすんなよ」






後日 虎太朗の事は平行線のまま
まどかの両親と話すことになった。


あの頑固親父は
娘の無責任な行動に頭を下げながらも
オレにも責任があるだと
言い出した。


「ことのはじめは君がまどかを
妊娠させるから」


原点を言う・・・。


「言わせてもらいますが
あれはまどかがわざと穴を開けて」


まだ話す途中なのに


「ホントか?まどか!」


娘に言い寄った。


「うん・・・」


「お前ってやつは!!!」


娘を叱りオレには謝った。


謝ってもらっても
もうどうしようもないこと。


残るのは虎太朗のこと
虎太朗は誰と暮らすのが幸せなんだ?
と考える。


最近まどかから離れない虎太朗。


オレは仕事をしてるから
いつも一緒に居てやれない
さみしい目に合わせるよりは
母親と暮らすのが一番なのかもしれない。



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