この空の下でめぐり会う奇跡


「一樹は言葉では言わないけど
そんな態度に傷つくのよ!」


「わかったわかった!
もうまどかとは一緒にやっていけない
さっきのやつとこの先を生きていけばいい」


「フフフ」


まどかは急に笑い始めた。


「何で笑うんだ
真剣な話してるのに」


「『まどかはさっきのやつと
生きていけばいい』?
そういいながら自分はこの手紙の子と
やり直すんでしょ!
でもさ この子も2年も一樹の記憶無くてさ
急に思い出してまだ笑って会えない?
よく言うよ
自分だって一樹と別れて
ずっと一人でいるわけないじゃん!」


「オレのことを言うのは何とでも言っていいが
美空のことはいう権利はない!
あいつは事故のために・・・
体が不自由になって
恋愛する気はもうないって」


「・・・」


まどは一瞬黙ってしまった。


オレがあの日呼び出さなければ
もう一分でも車に居れば
とか 考えてしまう。


その前に・・・まどかが
わざと妊娠するように仕向けなければ・・・。


少しはまどかにも責任がある!
そう言いたいがいってしまえば
またまどかとは逆上するだろう
もう自分も黙ってることにした。


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