コンプレックスさえも愛されて。
結局またそのままエッチをしてしまって、次に気がついた時は、彬さんの膝に頭を乗せて眠っている自分。
『本当に可愛らしいお嬢さんですね』
「ですよね。俺も、可愛くてしょうがないんですよね」
突然聞こえてきた声に驚けば、次には穏やかな彬さんの声。
ずっとずっと髪を撫でられているのが分かって、胸が熱くなる。
『まぁまぁ…大事にしていらっしゃるんですね』
「普段忙しくてなかなか傍にいてやれないので、こんな時くらいは、って罪滅ぼしみたいなもんですかね」
『そんな風に思ってもらえるなんてきっと幸せでしょうね』
「それが想像以上に、自分が幸せだ、っていうね」
『まぁ…惚気られちゃったわ』
「あ、すいません」
『さぁ、ご用意できましたので、できるだけ温かいうちにお召し上がりくださいね』
「はい、ありがとうございます」
そんな遣り取りで、仲居さんが夕飯の用意をしてくれたんだ、って気付いた。