○○するお話【中編つめあわせ】
「国見が場所提供するとか、初めてだよなー。あ、これビールなー」
「これ、からあげとか揚げ物ーと、シーザーサラダー」
「なんだよ、シーザーサラダって。女子かよおまえ」
玄関に靴を脱いだ同僚の山下と林が、笑いながらリビングに上がる。
「だって俺、社会人なってから体重増えたんだもん。
嫌じゃん。腹出たサラリーマンとか。スーツが泣く」
「あー、確かになー。俺、スリムスーツだしちょっとでも太ると着こなせないし……俺もサラダ買って来よっかな。
コンビニ近くあったっけ」
聞いてきた林に、「駅方面に歩いて五分とこにあるけど」って答えながら冷蔵庫を開ける。
凛が実家に行ってから、日に日に減っていった中身は、もうほとんど飲み物以外なくなっていた。
ひとつ、隅にぽつんとあるプリンはきっと凛が自分で食べようと買っておいたモンなんだろう。
もうすぐ賞味期限切れるけど、それまでには帰ってくんだろ、と冷蔵庫を閉める。
シスコン兄貴が寂しがるからって帰った凛。
いなくなった日、仕事から帰ってきてから冷蔵庫を開けると、いつ料理してたのか、チンすれば食べられるようなモンが三日分作り置きしてあった。