○○するお話【中編つめあわせ】
おじさんに連絡すれば、一緒に出張中の凛と話ができる事は分かっていた。
けど、おじさんの会社に勤めている事を考えるとそれはためらわれた。
それ以外にって、色々考えてはみたけど、結局、凛に連絡を取る方法はなくて。
寝不足になっただけで、考えた時間は無駄に終わった。
でも……凛だって、どこまで本気か分からねーし。
あいつが本気で怒ったとことか今まで一度も見た事ねーから、程度が分からないけど、怒ってはいるんだろうと思う。
だったら、俺が謝れば元通りになるのかもしれない。構ってやれなくてごめんって言えばそれで。
そんな風に、まるで自分に言い聞かすように思っていた、凛の出張二日目。
帰り飲みに行こうと誘ってきた林に、悩んだ後、頷いた。
どうせ、帰ったってひとりだし。
きっとどうって事ないって思いながらも頭から離れない、たった一行のメモと鍵を、少しでも忘れたかった。
山下は誘わなくていいのかって聞いたけど、今日はそういうんじゃねーって返事が返ってきて、じゃあどういうんだって聞き返したら行ってからのお楽しみだって含み笑いをされた。
林の気持ち悪い笑みの理由を知ったのは……言葉通り、指定された居酒屋についてからだった。
林が知らねー女を連れてたから。
飲み会に彼女連れてくるとかうぜーと思いながら「彼女?」と聞くと、「あほっ」と慌てたような声で言われる。
あほじゃねぇ。