最悪で最高の記念日。



「…み・・・ないで。」



泣かれているのを見られたくなくて、
思わず顔をそらした。



「ったく、めんどくせーな。」



彼が立ったから
その場から去ってくれた、
と思っていたら、


彼は、
私の背後に回って、



「これで泣き顔見れねーから、
思う存分泣け。」



抱きしめてくれたんだ。


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