バレンタイン*少しの勇気をください。




2組に戻ってきたあたしとユキちゃんは自分の席に座った。




「ちょ、なんで百合、いきなり学園の王子の名前呼んだの」




なんで…?

なんで?あたしも不思議に思う。



でもね、なんか…、




「あのね、なんかね…




女の人が東雲くんに触るのが嫌だったの…」






なんだろうね、この気持ち。と苦笑しながらユキちゃんを見ると、ユキちゃんの目が大きく見開かれていた。



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