Talent of quins
ー蓮sideー




「どうして…」


瑠璃が男と去った後、あたしは一人廊下に立っていた。




どうしてみんなこんな場所に居ていられるの…?


家に帰りたいよ…


今のこの状況が、怖くて堪らないの





あたしは自分の熱い手を握り締めた。


こんなに熱いのは何故か分かってる…





「こんなのやだよ…」


あたしの能力は危険なもの


分かってるよ


ただ、自覚するのが怖いだけ…








あたしは元の訓練部屋に戻った。

するとさっきの男子があたしの方を見て嬉しそうな顔をした。


「戻って来てくれたんですね!良かった…」


「勘違いしないで…あたしは能力を制御する方法を聞きに来ただけ。それ以上の事はしないから」

「それでも嬉しいです。改めて、僕の名前は椎崎紡です」

そう言って手を差し出してくる。

「華宮蓮よ…」


他の皆はこの状況に慣れてきてる…不本意だけど、あたしも受け入れなければいけない


自覚しないと駄目なんだね




あたしの中で強く感じるこの力を無視なんてできない…






ーendー







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